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霊      界      探      訪      記

    

 私の霊界探訪は10歳前後に集中していますが、14~5年前に霊界へ連れて行かれたことがありました。前世は30歳で終えた私は、どうせ直ぐに死ぬのだと魂に沁み込んでいた記憶があって、今生も30歳で終わる。と、妙な確信がありました。

 ある日、勝手に魂が身体から抜け出したのです。小泉孝太郎(元総理大臣小泉純一郎氏の長男)がテレビ番組(オーラの泉)で幽体離脱の体験を話していました。以下、彼の話です。座っていたら突然俺が(言葉が違うかもしれませんお許しを)身体から抜け出すんだよ。

 あれあれっと思って半分くらい抜け出したときに、やばい、と思って抜けかけた身体に自分を入れたんだよ。(身体をよじって入れて行くようなゼスチャーをする)と、言っていました。

 ・・・結構そんな体験をしている人もいるんですね。!

 最初の幽体離脱体験は上空を旋回するのがせいぜいだったのですが、そのうち遠くまで散策するようになり、何度目かの離脱でどうせ死ぬらなら早い方が良いやって思うようになり、自分で勝手に幽体離脱し、どんどん飛んで行ったら誰一人いない寂しいとてつもなく広大な広場があって、そこにベンチ一つありました。

 祖父ともう一人の方が誰かを待っていたのです。誰かは私だったのです。おじいちゃん?と言ったら、「お前、もう来たのか」と、私「ウン」と一言。祖父は立ち上がり歩き出しました。

 どんどん歩き地上圏からまもなく脱する付近(感覚で)に来たら、微かに声が聞こえます。

何度も何度も呼び続けていたようです。その声に祖父が気付き「お前、直ぐ帰れ」と怒られたような気がしました。

 枕元で眼を覚ますと、父が真剣な顔で私を覗き込んで名前を呼び続けていました。母も兄弟たちも真顔でした。私の目覚めた顔を見て、皆ホット安堵感が漂っていました。

 又、誰かがこんなことを言っていたが・・・・・?と思い、言っていたことが事実かどうか確認しに行きました(幽体離脱で)。彼の心の中を覗き、嘘だったと判った時も多々ありましたが、そんな事は知らない方が好い・・・・・・そう思って以来止めました。

 14~5年前(1996~7年頃)の幽体離脱の話です。

 倫理運動に傾注した時期がありました。社団法人倫理研究所の創始者、故「丸山敏雄」氏にいつも見守られていた私は(常に見守られていた感覚)有る朝、目覚めたら、はっきりとその丸山敏雄先師が〝目覚めたかい〟と言うのです。

「あっ、敏雄先生」っと声をあげた私は「先生は何時も全ての会員さんを見守っているのですか?」と聞く私に「そうだよ」との返事。

 暫しの間幽界を案内して頂きましたが、とにかく人が多かった印象がありました。その大勢の人の中で私が知っている方(倫理研究所の方ですでに亡くなっている方々)が殆ど居ませんでした。そこで先生に、私の知っている人が居ないけど何処に居るのですか?

と聞いたら、上の界だと言うのです。 じゃそこへ行きましょう。私が言ったら、先生「君の今の心境では無理」みたいな顔をなさるのです。私、5,6歩後へ下がり勢い付けて飛び上がり、界を突破しようと試みたのですが、無理でした。(馬鹿な私です)


 私「世界中の会員さん全てを見守っていると、地球の裏側の会員さんは見えないじゃないですか?」と私の疑問に。


先生「それが見えるんだよ。」と言ったとたん、地球の周りに先生の眼が取り囲んだ(表現が難しい、と同時に私も先生の目になり)のです。これじゃ見える。と思ったとたん邪念が浮かび地上人類の醜さ、煩悩に塗れた発想「ある一点に居れば、やっぱり裏側は見えない」と・・・。

 私の気持ちを察した先生は「付いてきなさい」と言うものですから、付いて行きました。どんどん上空へ、(物凄い速度で飛ぶ、相当な距離を移動)やがて地球がビー玉のように小さくなりました。

子供の頃に幽体離脱し、祖父に帰れと言われたことを思い出し急に怖くなり慌てて肉体に戻った、と言う体験です。

 この話は倫理研究所の葛飾支部では何度か話をさせて頂きましたが、まじめに聞いている人は皆無でした。人間界には未だまだ霊的真理は遠いようです。

 倫理研究所は霊界の存在は認めているのですが、一向に霊界の中味を教えようとはしません。非常に残念です。限りある〝あっという間の人生〟で幸せを感じたとしても地上的な煩悩を持ち続ける限り本当の人生の学びにはなりません。