シルバーバーチの祈り               近藤  千雄 訳 編

                                  祈りの先にあるもの
                 目    次
 
  序文に変えて シルバーバーチ        
       まえがき          
近藤  千雄

 第1章 交霊会始まりの祈り

                     ・閉会の祈り
  開会の祈り
  閉会の祈り①
  閉会の祈り②
  閉会の祈り③
  閉会の祈り④

 第2章 祈りの花束
   ──祈りとシルバーバーチ名句選
太陽はあなたの微笑
 ★上を向いて歩こう

永遠の摂理
 ★生命は責務

私はあなた、あなたは私
 ★挫折もまた人生の

全生命の背後の摂理よ

 ★必ずチャンスが

誤解を超える日
 ★何を信じるかより大事なもの

憎しみと愚かさの中にも

 ★さまざまな体験の中でこそ

不変して不可変
 ★傷を恐れるな

宇宙の孤児ではなく

 ★たとえ目に見えなくても

私たちは一個の家族

 ★取り越し苦労は最悪の敵

ご一緒に神の祝福を

 ★生まれてきた意味

あなたは全生命の責任者

 ★一日一歩

私たちの誇り

 ★言うことも思うことも

神の心象

 ★今を生きる

    (じじょうじばく)

自縄自縛の牢獄から
 ★祈りの答え
歓喜の歌
 ★いつも明るく

神は、いかなる お方
 ★もしも苦しみがなかったら

さ迷う子供たちへ
 ★雲の上にはいつも太陽

小さな火花も
 ★あなたが降参しない限り

用のない者はいない
 ★雪の下に春が

クリスマスの祈り
 
★愛はエネルギー

 
 第 3 章  祈りの妙趣
     ──英文と共に──

 皆さんを鼓舞するもの
 恐ろしい害毒を駆逐して
 あなたの愛、あなたの叡智
 神よ、天地の 創造主


 
 第 4 章
  シルバーバーチからのメッセージ
  祈りとは
 スピリチュアリズムとは
 神とは何か
 なぜ苦しみはあるのか
 タネ蒔きと収獲
    (絶対不変)の摂理
 自殺について
 死とは
 まず正直から
 つい忘れがちですが
 人間としてなすべきこと
 消えない宝
 不安について
 見捨てるのは神でなく
 神の御手の中に
 愛について
  あとがきにかえて
  シルビア・バーバネル

  英文と訳文についての解説
                         近藤 千雄
 


                                              序文にかえて

 みなさん、ほんのわずかな時間でもよろしい、時には日常的な意識の流れを止めて、まわりに溢れる霊の力に思いを寄せ、その影響力、そのエネルギー、永遠なる大霊の広大な顕現、その抱擁、その温もり、その保護を意識いたしましょう。

 願わくは、その豊かな恵みに答えるべく日常生活を律することができますように。その中で、神の永遠なる摂理に適っているとの認識が得られますように。

 どうか神の道具としての存在価値を存分に発揮し、豊かな祝福をもたらしてくれた真理の光を輝かせて、われわれの生活が真理の規範として人々の導きとなることができますように。
 では、神の祝福の多からんことを。 
                                                                                        シルバーバーチ


                       まえがき

 『シルバーバーチの霊訓』の全訳という企画が一抹の不安のうちに始まって間もなく、「次の巻はいつ出ますか?」「第3巻は?」といった期待の手紙にまじって、「シルバーバーチの祈り」に感動した体験を綴った手紙が多く寄せられるようになり、それは巻を重ねるごとに増えていった。

 祈りの文章の翻訳は困難を極める作業なので、その労苦が報われる思いがして嬉しかったが、そのうち、さらにエスカレートして、旅行や通勤にも持参したいので、祈りだけを一冊にまとめていただけないだろうかという要望が届けられるようになった。

本書はそうした要望に応えて企画されたものである。


 また、英語の素養のある方から祈りの英語の原文が知りたいとの要望もあったので、本書にも短めの祈りの英文も添えて、簡単な解説を施しておいた。「あとがき」をシルビア・バーバネルの詩文の原文の解説にしたのも、その一つと理解していただきたい。

 なお、『霊訓』のシリーズをお読みの方は先刻ご承知のことであるが、シルバーバーチは最初の頃は自分はインディアンであると自己紹介していたが、ある時期から、実は自分は地球圏から脱出する直前の存在で、物的存在とは直接のコミュニケーションが取れないので、このインディアンを中継者、いわば霊界の霊媒として使用しているという事実を明かした。

 既刊で紹介した祈りのほとんどが「あなたの僕インディアンの祈りを捧げます」で終わっているが、そうした事実にかんがみて〈インディアン〉という一語を削除したことをお断りしておく。

その他、訳者の私の一存で祈りとして朗誦(ロウショウ)しやすく書き改めた箇所があることも了解願たい。

 が、それはあくまで訳者個人の一存によるものであるから、読者各位においても、ご自分の語感に従って、意味に変化をきたさない範囲で語調を変えられることは、決して悪いことではないと考えている。

                                訳・編者  近藤  千雄



 

     第1章  交霊会始まりの祈り・閉会の祈り

                                             Invocation

            (交霊会の開会に際して行う成功祈願の祈り
)①

 これより霊的世界に属する摂理の一端を啓示させていただくに当たり、その成功を宇宙の大霊にお祈りいたします。

 大霊について、また大霊と宇宙間の全生命現象および、そこに住まう大霊の子等とのつながりについて、より明確な理解を得さしめることができますよう、お祈りいたします。

 幾世紀もの永きにわたって大霊はあまりにも誤解され、小さく見くびられ、制約されて参りました。そこで私どもは完全なる法則の働きとしての大霊の真の姿を啓示せんとしているところでございます。

 大霊はすべての生命現象の背後に存在するものでございます。宇宙間
に存在するものはすべて大霊の活力と栄養を得ているからこそ存在できているのでございます。

 進化のあらゆる段階にある創造物が、その摂理に絶対的に従っております。雄大なるものも、つましきものも、強きものも弱きものも、小鳥も花も、木も風も、海も山も、丘も谷も、晴天の日も雨の日も、嵐も稲妻も、およそ大霊の表現でないものは無いのでございます。

 私どもは、全てが大霊の霊的イメージに似せて創造されていること、その存在を通して大霊の神性が表現されていること、動き呼吸し生きていられるのは大霊が内部に宿っているからであり、また大霊の内部に存在していることを啓示せんといたしております。

 その親と子の関係に割って入れる者は誰一人いません。なぜなら、無限なるその貯蔵庫に納められている全インスピレーション、全真理、全叡智、全摂理、全知識は子等が向上心と謙虚さと奉仕的精神をもって、その道具となることを望みさえすれば、誰にでも手にすることができるものだからです。

 また私どもは人間の魂の中に例外なく潜在している偉大さ、誤解によって閉じ込められ、使用されることを待ち望んでいる強大な力、日常生活の中で身体を通して勢いよく顕現して霊的高揚を覚えさせる力をお見せしたく思っております。

 すべての子等が充実した生活、美に溢れた生活、地上に生をうけた目的を得心した生活を送り、望みさえすれば得られる地上ならではの豊かさと愉しさを手にしてほしく思うのでございます。

 要するに私どもは大霊を子等に近づけ、また子等を大霊に近づけ、立ちはだかる障害を克服し制約と限界を無くして、子等が大霊の存在を知り、仕事の中で、その御心を顕現して行けるようにしてあげることを目的としているのでございます。

 ここに、ひたすら人のために役立つことをのみ願うあなたの僕の祈りを捧げます。

           <『シルバーバーチの霊訓』(10)11章より>



 

                            Benediction①

                  (閉会に際しての感謝の祈り)

  いつもながら私は、ささやかなる勤めを可能ならしめる温かき愛を得て、宇宙の大霊に深い感謝の念を覚えつつ、この場をあとにいたします。

 この仕事を開始した当初、私たちは多難な条件のもとで何とか推進するために強烈なる祈念と真剣なる誓願をもって臨みました。今その努力が実りつつあることを私たちはこの上なくうれしく存じます。

 私たちすべての者に存在をお与えくださり、神性とその属性のすべてを宿らせ給いし神よ、どうか、こののちも、私たちのためにでなく真理のために、そして、その真理をぜひとも必要としている人々のために、より一層の成功を得させ給わんことを。

 世界各地で行われておりますこの会と同じ交霊会において、そこがあなたの愛を知る機縁(ヨスガ)となるべく、どうか、あなたの霊の御力を、この幾層倍にも顕現なされたく、お祈り申し上げます。

 あなたの子等が自分自身の中にあなたを見出し、それを生活の中に発現せんとの決意に燃え、怖れも悲劇も争いもなく、あなたの豊かな恵みを享受できる世の中において、お互いがお互いのために努力し助け合い、平和と調和と一致協力のもとに生きつつ、あなたの御心を体現していくことになるよう、切にお祈り申し上げます。

           <『シルバーバーチの霊訓』(5)巻頭より>



        
                            Benediction②

                  (閉会に際しての感謝の祈り)

 神よ、いつの時代にも霊覚者たちは地上世界の彼方に存在する霊的世界を垣間見ておりました。ある者は霊視状態において、ある者は入神(トランス)の境地において、そして又ある者は夢の中において、それを捉え、あなたの無限なる荘厳さと神々しき壮麗さの幾ばくかを認識したのでした。

 不意の霊力のほとばしりによる啓示を得て、彼らはこれぞ真理なり───全宇宙を支配する永遠にして不変・不動の摂理であると公言したのでした。

 今、私どもは、彼らと同じ仕事に携わっているところでございます。あなたについての真理を広め、子等があなたについて抱いてきた名誉棄損ともいうべき誤った認識を正すことでございます。

これまでのあなたは神として当然のことであるごとく、憎しみと嫉妬心と復讐心と差別心を有するものとされてきました。私どもは、それに代わって、あなたのあるがままの姿───愛と叡智と慈悲をもって支配する、自然法則の背後に控える無限なる知性として説いております。

 私どもは地上の人間一人ひとりに宿るあなたの神的属性に目を向けさせております。

 そして、あなたの神威が存分に発揮されるには、いかなる生き方をすべきかを説こうと務めているものでございます。

 そうすることによって子等もあなたの存在に気づき、真の自分自身に目覚め、さらにはあなたの摂理の行使者として、彼らを使用せんとして待機する、愛する人々ならびに高級界の天使の存在を知ることでございましょう。

 私どもはすべての人類を、愛と連帯感を絆として一体であらしめたいと望んでおります。 そうすることによって協調関係をいっそう深め、利己主義と強欲と金銭欲から生まれる邪悪のすべてを地上から一掃することができましょう。

そして、それに代わって、あなたの摂理についての知識を基盤とした地上天国を築かせたいのです。

 その完成の暁には人類は平和の中に生き、すべての芸術が花開き、愛念が満ちあふれ、すべての者が善意と寛容心と同情心を発揮し合うことでしょう。地上を醜くしている悪徳(ガン)が姿を消し、光明がすみずみまで行きわたることでしょう。

 ここに、己を役立てることをのみ願うあなたの僕の祈りを捧げます。

       <『シルバーバーチの霊訓』(6)1章より>



 

                                                 Benediction③

                 (閉会に際しての感謝の祈り)

 ああ神よ。私たちはあなたの尊厳、あなたの神性、無限なる宇宙にくまなく行きわたるあなたの絶対的摂理を説き明かさんと欲し、もどかしくも、それに相応しき言葉を求めております。

 私たちは、心を恐怖によって満たされ、精神を不安によって曇らされている善男善女が、何とかあなたへ顔を向け、あなたを見出し、万事が佳きにはからわれていること、あなたの御心のままにて全てが佳しとの確信を得てくれることを期待して、霊力の豊かな宝のいくつかを明かさんとしているところでございます。

 その目的の一環として私たちは、これまで永きにわたって、あなたの子等にあなたのあるがままの姿───完璧に機能している摂理、しくじることも弱まることもない摂理、過ちを犯すことのない摂理としてのあなた───を拝することを妨げてきた虚偽と誤謬と無知と誤解の全てを取り払わんとしております。

 私たちは、生物と無生物とを問わず宇宙にある全ての存在に対して、また全ての事態に対して備えができているものと観ております。あなたから隠しおおせるものは何一つございません。神秘も謎もございません。

あなたは全てを知ろしめし、全てがあなたの摂理の支配下にございます。


 それゆえに私たちは、その摂理───これまで無窮の過去より存在し、これより未来永劫(エイゴウ)に存在し続ける摂理を指向するのでございます。

子等が生活をその摂理に調和させ、全ての暗黒、全ての邪悪、全ての混沌と悲劇とが消滅し、代わって光明が永遠に輝きわたることでございましょう。


 さらに又、愛に死はないこと、生命は永遠であること、墓場は愛の絆にて結ばれし者を分け隔てることはできないこと、霊力がその本来の威力を発揮した時は、いかなる障害も乗り切り、あらゆる障壁を突き破って、愛が再び結ばれるものであることを証明してみせることも私たちの仕事でございます。

 私たちは、人間が進化を遂げ、果たすべく運命づけられている己の役割に耐えうる素質を身につけた暁に活用されることを待っているその霊力の豊かさ、無尽蔵の本性をもつ無限なる霊の存在を明かさんと欲しているものでございます。

 ここに、己を役立てることのみを願うあなたの僕の祈りを捧げ奉ります。

                <『シルバーバーチの霊訓(7)』11章より>



 

                                     Benediction④

                  
        (閉会に際しての感謝の祈り)

 たとえ声が聞こえなくても、たとえ姿は見えず手に触れることはできなくても、私たちが常に皆さんのお側にいることを知っていただきたいと思います。

 愛するが故に私たちは皆さんのまわりに、また、すぐお側に待機しており、その愛が、皆さんに、そして皆さんを通して愛を必要とする人々に手を差しのべることを可能にしてくれるのです。

 か弱い人たち、元気を失くした人たち、路傍(ロボウ)に倒れている人たち、社会の落伍者たち、いずこへ向かうべきかを知らぬまま人生に疲れ果てている人たち、もはや俗世の宗教に安らぎを見出すことができず、

しかもなお真実を求めている人たち、魂は自由を求めつつも教義とドグマと、対立する宗教の教えによって、がんじがらめにされている人たち───こうした人たちに愛の手を差しのべることができるのでございます。


 私たちの教える真理は永遠にして無限なる大霊の真理です。一人のものではなく、すべての人に分け与えられるべきものです。全人類をその温かき抱擁の中に収めてしまうのです。

 願わくば皆さん方のすぐ身のまわりに存在する強力な力、休みなく地上へ注がれている大いなる愛、皆さんを通して顕現することを求めているインスピレーション、啓示されることを待ちわびている真理、地上を啓発せんとしている叡智の存在に気づかれんことを。

 また願わくば人のために役立つ仕事を通して、みずからを強大なる霊力に近づけ、その莫大なるなエネルギー、万物の背後に控える大霊と一体となり、その摂理に順応し、その知識を豊かに体得することによって、大霊の道具として、子等のために役立たれんことを。

 神の祝福のあらんんことを。


           <『シルバーバーチの霊訓(10)』11章より>

 


 

                             第2章   祈りの花束

 
                      ──祈りとシルバーバーチ名句選──


           太陽はあなたの微笑(ほほえみ)

  神よ。あなたは全生命の背後の法則におわします。太陽の輝きは、あなたの微笑です。天より降りそそぐ雨滴(しずく)はあなたの涙です。夜空にきらめく星は、あなたの眼差しです。

夜の帷はあなたのマントです。そして人のためを思いやる心は、あなたの愛にほかなりません。


 あなたの霊は全存在に内在しております。森羅万象はあなたの霊の顕現にほかなりません。美しく咲き乱れる花となり、さえずる小鳥の声となって顕現しておられます。あなたへの思いを抱く者ならば、あなたは誰にでも理解できるのでございます。

 ああ、神よ。全宇宙を法則によって知ろしめされるあなたは、無窮の過去より存在し、無窮の未来にわたって存在いたします。これまでにあなたは霊の目をもって見る者に真実の姿を顕示され、愛を教えを説き、理解しうる範囲においてご計画を披露してまいられました。

地上天国を築かんと願う者たちの魂を鼓舞し、霊力を生み出す勇気をもって、あなたの進化の仕事に協力するよう導かれました。


 また、あなたの使者として私たちを地上へ遣わされ、地上の子等の魂を解放し、あなたがいかに身近な存在であるかを認識させるために、新たな光明、新たな知識、新たな真理、新たな叡智をもたらすべく、高揚と慰安と教化と啓示の仕事を託されました。

 願わくば、このサークルをあなたの霊力によって満たし、ここを聖殿として、あなたの真理の輝きを流入せしめ、地上の暗き場所を明るく照らし、平和と幸せと知識と叡智をもたらすことができますように。


                
<『シルバーバーチの霊訓(12)』巻頭より>




                    上を向いて歩こう

 常に上を向いて歩んで下さい。下を向いてはいけません。太陽の光は上から差します。下からは照らしません。

 太陽は永遠の輝きの象徴です。霊的太陽は啓蒙と活力の源泉です。
内在する霊に刺激を与えます。

 霊性は書物からは得られません。先生が授けるものでもありません。自分自身の生活の中で、実際の行為によって体得しなければなりません。それは個性の内部における神性の発芽現象なのです。
 
       


 
                永遠の摂理
 
 生命のすべてに存在を与え給いし大霊よ。私たちをこの場に集わしめ、あなたの霊力を使用して大自然の摂理の存在を証し給う大霊よ。

私たちは、あなたの道具として、この地上での奉仕の機会をいただいたことに深甚なる感謝の意を表します。


 ああ、真白き大霊よ。あなたは全生命の光におわします。あなたの存在なくしては、ただの暗闇のみとなるからでございます。

 あなたは全生命を包摂する法則におわします。あなたの存在ありてこそ星はしかるべき位置を保ち、太陽は輝き、花は咲き、小鳥は歌うのでございます。

 あなたとあなたの摂理ありてこそ、あなたの霊は物質の世界にも顕現し、しかも、あなたとの絆を保ち続けられるのでございます。

 その絆を通じて、あなたはご自身を顕現なさいます。それは挫折せる者を救い、勇気づけてあげようとする欲求であり、人生に疲れた人を援助してあげようとする熱意であり、心の乾いた人に真理のうるおいを、衰弱した人に力を与えてあげたいと思う願望でございます。

 子らの想像を絶する偉大さと崇高さをそなえし大霊よ。地上のいかなる聖賢の洞察力をもってしても計りがたき愛と美と叡智にあふれし大霊よ。私たちはあなたを宇宙の最大にして最強の存在として認識いたしております。

神の中の神であり、王の中の王であり、絶対的摂理であり、その働きは完璧にして行き届かないところはございません。

 私たちはあなたの御名においてなされてきたこと全てが栄誉と栄光に満たされんことを、そして又、この場にあなたの霊の宿らせ給う神殿(交霊の場)が確立され、あなたの霊力に満たされ、あなたの光にあふれ、その輝きを遠く広く地上の暗き所にあまねく行きわたらせ、この物質の世界に御身とその永遠の摂理についての認識を根づかせんと祈るものでございます。

 その仕事のために私たちは高遠の世界の有志に援助を求め、その霊力と叡智をもって人類に、御身について、また自分みずからについてのより深い理解をもたらし、あなたが彼らを地上に置かれた、そもそもの天命を全うせしめんと望むものでございます。

                   <『シルバーバーチの霊訓(12)』11章より>




 
                   生命は責務

 生命は神からの贈りものであり、神が人間に託した責務です。
 
 


 
 
          私はあなた、あなたは私

 神よ、あなたは法則です。叡智です。愛です。知識です。インスピレーションです。

 私たちがあなたを讃美するのは、あなたが全生命の大中心であらせられるからにほかなりません。あなたあっての生命であり、あなたなくして生命は存在しません。あなたは全生命にみなぎり、あなたの法則が全存在を支え、全存在を包摂しております。

 あなたは私たち人類のすべてに、あなたの神性の一部を賦与され、それが地上の人類のすべてをあなたと結びつけております。

 それゆえに、ああ神よ、私たちは決して生まれながらにして罪深き存在などではなく、それゆえの恐れから膝を折って、あなたに阿(オモネ)ることはいたしません。

 私たちはあなたの一部であり、同時にあなたは私たちの一部であるとの認識のもとに、浩然の気概をもって、祈ります。

 あなたの子として私たちは、あなたの霊性を宿し、それが常に、より高い顕現を求めて、私たちを通じて摂理を成就せんといたしております。

 神よ。こうして地上の子らに霊的次元の摂理を啓示する機会をお与えくださったことに深く感謝いたします。この機会のおかげで私たちは、地上の子らとの協力のもとに、あなたの驚異的計画を披露することができます。

全人類に、彼らが地上という物質の世界に置かれていることの意義を理解させてあげることができます。正しい知識によって無知をなくさせることができます。駆逐することができます。

あなたの光明が地上の暗黒を明るく照らし、苦しみと悲劇が、喜びと幸福によって置きかえられることになるのでございます。

               <『シルバーバーチの霊訓(12)』10章より>





           挫折もまた人生の

 挫折もまた人生の一コマです。抑止と照合の作用を抜きにした人生はありえません。思いきり前進できる時期もあるかと思えば、進もうにも進めない時期があります。

それはそれで意義があるのです。摂理は完璧で、必ず作用し、各自がそれ相当のものを受けるようになっているのです。
 
 

 

 

          全生命の背後の摂理よ

 ああ、大いなる神よ。あなたは生命の息吹きにおわします。全生命の背後の摂理におわします。森羅万象の大中心におわします。万事を賢明(ヨキ)に計らわれる大霊におわします。

 あなたは完全なる愛にあらせられ、
完全なる叡智にあらせられ、完全なる公正にあらせられます。この全大宇宙として顕現なされた完全なる摂理にあらせられます。

 過去においてもあなたは、物質の靄(モヤ)にさえぎられることなく霊的波長を捉えることのできた者に、御身についての啓示を与え給いました。物質の次元を突き抜けて霊の次元へと高揚できる者に、あなたは、その大いなる愛を顕現なさっておられます。

 あなたは今の時代に霊の道具を絶えず感化なさっておられるごとくに、太古においても、その時代にふさわしい賢者を感化なされました。

あなたはいつの時代にも、ふんだんにインスピレーションを啓示され、人間の心を通して、あなたの愛を顕現なさらんとしておられます。それは、ひとえに、子等にとって、あなたがいかに身近な存在であるかを理解せしめんとする配慮にほかなりませぬ。

 ああ、神よ。あなたはこの全大宇宙を造られた大霊におわします。極大なるものの中の極大、極小なるものの中の極小を創造なされました。そして物質の世界に人類なる存在を生みつけられ、その一人ひとりにあなたの霊性の一部を賦与されました。

それはあなたとの不変・絶対の絆であり、人間が地上生活のいかなる困難をも克服する力を有することを意味します。

 またあなたは、内在する霊性を顕現させ、地上におけるあなたの計画を促進する手助けをさせるために、人間にもあなたの創造活動に参加する能力をお授けになりました。

 さらにあなたは、地上の道具としての人間があなたの愛、あなたの叡智、あなたの力、あなたの意図を受けとめんと努力する時は、いずこであろうとあなたの使者をつかわして守護と指導に当たらしめ、鼓舞し高揚して、あなたの摂理を、いっそう正しく地上に行きわたらしめんとなさいます。


 ここに集える私どもは、ここを拠点として絶望の淵にいる人、悲しみに暮れる人には新たなる希望と慰めを見出させ、人生に疲れた人には新たな力を見出させ、生きる意欲を失った人には新たな憧れを抱かせ、涙を浮かべている人には、生命に死はなく死後も永遠に生き続けるとの知識に喜びを見出させてあげることにより、あなたのお役に立ちたいと願う者たちでございます。

 願わくは、ああ神よ、地上の子等を少しでもあなたに近づけるために、みずから物質界へ降りて活躍する者と、霊の世界より働きかけている者との協力によって、あなたの愛が地上に根づくのを妨げんとする諸悪のすべてを取り除かしめたまわんことを。

 ここに、他の同志とともに、あなたの子等に奉仕することによって、あなたに奉仕せんとする祈りを捧げます。

             <『シルバーバーチの霊訓(12)3章より』>
 
 


                 必ずチャンスが

 人のためという熱意に燃える者には、必ず、そのチャンスが与えられます。
 
 



 

                       誤解を超える日
 
 神よ、私たちは、あなたの完璧な摂理の背後に秘められた完全なる愛を説き明かさんと努力している者でございます。人類はその太古より、あなたがいかなる存在であるかを想像しながらも、その概念はいつも人間的短所と限界と制約の上に築かれてまいりました。

 宇宙の生命活動を律するその霊妙な叡智を、人間はかすかながら捉え、それを人間に理解できる言葉で説明せんとしてまいりました。あなたの性格を人間のすべてに共通する弱点と欠点と感情を具えた一個の人間として想像しました。

気に入ったものには恩恵を与え、気に入らぬ者には憤怒(フンヌ)を浴びせる人間味むき出しの神を想像いたしました。その後の進化に伴って人間の知識も進歩いたしましたが、この大宇宙を創造した究極の存在について想像したものは真のあなたの姿には遠く及びません。

 無限なる存在を有限なる言葉で表現することは所詮いかなる人間にも不可能なのでございます。あなたの尊厳の神性、あなたの愛と叡智の永遠性は、五つの感覚のみの物質の世界に閉じ込められた人間が理解するのは不可能なのでございます。

 そこで幸いにして実在の別の側面を体験させていただいた私たちは、あなたが定められた摂理の存在を説いているところです。

すべてを包含し、すべてを律する法則、不変不朽の法則、無数の生命現象に満ちた宇宙における活動を一つとして見逃すことのない法則、すべての自然現象を律する法則、人間生活のすべてを経綸する摂理に目を向けさせようとしているところでございます。

 一宗一派に偏った神の概念を棄て、宇宙がいかなる法則によって支配されているかを理解することによって、そこに連続性と秩序とリズムと調和と完全なバランスの観念が生まれてまいります。

一人一人が無限なる組織の中の一部であり、自分一個の生命活動もあなたのご計画の中に組み入れられている事を自覚いたします。

 私たちの仕事は人間の霊に宿されているところの、人生に輝きを与えるはずの資質、いまだに未知の分野でありながら莫大な可能性に満ち、その活用によって人間生活に豊かさと生き甲斐、荘厳さと気高さ、人生観を一変させてしまう広大なビジョンと精神的飛躍を与えるところの魂の秘奥を明かすことにあります。

 それこそ人間を永遠なるものとつなぐものであり、それこそあなたがお授けくださった神聖なる属性であり、それを開発することが少しでもあなたに近づき、存在の意義を成就し、あなたの遺産を相続する事になるものと信じるのでございます。

 このように私たちは人間の霊的成長を促す分野に携わる者です。そこが人間が、これまで最も無知であった分野だからでございます。その無知の暗黒を払いのけることによって初めて、あなたの真理の光が人類の水先案内人となりうるのです。

闇の存在はことごとく消え去り、あなたの御子たちは、あなたの意図されたとおりに自由に堂々と、神性を宿すものにふさわしい生き方に立ち帰ることでございましょう。

 ここに、ひたすらに人類のためのみ願うあなたの僕の祈りを捧げます。


                <『シルバーバーチの霊訓(2)』14章より>




     何を信じるかより大事なもの

 ある宗教の熱烈な信者になったからといって、それだけで霊的に向上するわけではありません。大切なのは日常生活です。あなたの現在の人間性、それがすべてのカギです。問題は何を信じるかではなく、これまで何を為してきたかです。
 
 
        


     
         憎しみと愚かさの中にも
 
 真白き大霊よ。あなたは全存在の太源におわします。あなたは太初です。あなたは終極です。すべてのものに存在し、すべての相(すがた)に顕現しておられます。霊の世界の最高界であろうと、物質の世界の最低界であろうと、そこに何ら相違はございません。

 あなたは光明の中に存在すると同時に暗黒の中にも存在します。春に存在すると同時に秋にも存在します。夏に存在すると同時に冬にも存在します。日和の中に存在すると同時に嵐の中にも存在します。あなたは稲妻の中にも雷鳴の中にも存在なさっております。

 そよ風の中にも、あなたが存在します。小鳥のさえずりの中にも、あなたが存在します。嵐に揺れるこずえにも、小川のせせらぎの中にも存在します。高き山の頂きにも大海の深き底にも存在します。無数の太陽の集まる星雲の中にも、きらめく星の一つ一つにもあなたが存在いたします。

 あなたは愛の中にも憎しみの中にも存在します。叡智の中にも愚かさの中にも宿っておられます。内側にも外側にも存在しておられます。何となれば、あなたは絶対的な大霊にあらせられ、その摂理なくしては何一つ存在しえないのでございます。

 ああ、真白き大霊よ、あなたの大きさは到底、地上の言語では表現できませぬ。地上のいかなる進化せる人物によっても、あなたの全体像を理解することはできませぬ。

 あなたはいつの時代にも人間の信仰の対象とされ、あらゆる言語によって讃美されてまいりました。多くの人間によって、あまたの聖なる書の中に啓示されてまいりました。

物質の霧を突き抜けて〝霊の目〟をもって見通せる者を通じて、あなたは分け隔てなく、それぞれの時代にあなたの摂理を啓示なさってこられました。


 ああ神よ、あなたは今まさに地上世界へ新たにあなたの使者を遣わされ、子らを一層あなたの身近き存在となし、子らがあなたを少しでも多く理解し、あなたの霊力を活用することによって、物質の世界へ安らぎと豊かさと幸福をもたらすための新たな啓示を行っておられます。

 その道具としてあなたのお役に立つことを願う私どもは、地上の子らとの協力によって暗黒の世界へあなたの光明をもたらし、あなたの力、あなたの愛、あなたの摂理を物的宇宙のすみずみまで顕現せしめんと望むものです。

 ここに、あなたの子らに仕えることによってあなたに仕えんとするあなたの僕の祈りを捧げます。


             <『シルバーバーチの霊訓(12)9章より』>




               さまざまな体験の中でこそ

 人生は日向ばかりとは言えません。曇りの日もあることでしょう。時には雨に打たれることもあるでしょう。困難なことがあるでしょう。試練に出会うこともあるでしょう。

 人生は一本調子のものではありません。色彩もあり変化もあります。障害に出会うことでしょう。何もかもうまく行く楽しい日々もあれば、すべてが絶望的に思える暗い日々もあることでしょう。

 そうしたさまざまな体験の中でこそ性格が培われるのです。人生を形づくっているさまざまな体験の中で培われるのです。
 
 


 

             不変にして不可変

 
ああ神よ、あなたは大宇宙を創造し給いし無限の知性におわします。間断なき日々の出来ごとの全パノラマを統御し規制し給う摂理におわします。全存在を支える力におわします。物質的形態に生命を賦与し、人間を動物界より引き上げて、いま所有せるところの意識をもつに至らせ給いました。

 私たち(霊団の者)は、あなたという存在を絶対的法則────不変にして不可変、そして全能なる摂理として説いております。あなたの摂理の枠を超えて何事も起こり得ないからでございます。宇宙の全存在はその摂理の絶対的不易性に静かなる敬意を表しております。

あなたの霊的領域において、より大きな体験を積ませていただいた私たちは、あなたの御力によって支配されている全生命活動の完璧さに対する賞讚の念を倍加することになりました。

 私たちは今、あなたの仔細をきわめた摂理の一端でも知らしめんとしている者でございます。それを理解することによって、あなたの子等が、あなたがふんだんに用意されている生命の喜びを味わうことが出来るようにと願うゆえに他なりませぬ。

 私たちは又、無知という名の暗闇から生まれる人間の恐怖心を追い払い、、生命の大機構における“死”の占める位置を理解せしめ、自分の可能性に自覚させることによって、霊的本性の根源である無限の霊としての自我に目覚めさせんものと願っております。それは同時に彼らとあなたとのつながり、そして彼ら同士のつながりの霊的同質性を理解させることでもございます。

 あなたの霊が地球全体をくるんでおります。あなたの神性という糸が全存在を結び付けております。地上に生きているものはすべて、誰であろうと、いかなる人間であろうと、何処に居ようと、絶対に朽ちることのない霊的なつながりによって、あなたと結ばれております。

 故に、あなたと子等との間を取り持つべき人物などは必要ではないのでございます。

 生まれながらにして、あなたからの遺産を受け継いでいるが故に、あなたの用意された無限の叡智と愛と知識と真理の宝庫に、誰でも自由に出入りする事が許されるのでございます。

 私たちの仕事は人間の内奥に宿された霊を賦活し、その霊性を存分に発揮せしめることによって、あなたが意図された通りの人生を生きられるように導くことでございます。

 かくして人間はいま置かれている地上での宿命を全うすることでしょう。かくして人間は霊的存在としての義務を果たすことになるでしょう。かくして戦いに傷ついた世の中を癒し、愛と善意を行きわたらせる仕事に勤しむことでしょう。

かくして人間はあなたの真の姿を遮ってきた暗闇に永遠に決別し、理解力の光の中で生きることになるでしょう。

 ここに、あなたの僕の祈りを捧げ奉ります。

                    <『シルバーバーチの霊訓(314章より』>




               傷を怖れるな

 一つ一つの経験から教訓を学ぶことです。難しいと思った時は、怯まずに自分にムチを打つのです。そうすれば、それだけ前より強い人間となります。

自分が霊であること、それが肉体を通して表現しているのだということ、そして自分という永遠の霊に傷を負わせたり害を及ぼしたりするものは決して生じないということを忘れないことです。
 
 



 

                                            宇宙の孤児ではなく

  皆さんとの協力のもとに私たちが勤しんでいる仕事への祝福を求めて、ご一緒に大霊への祈りを捧げましょう。

 ああ、真白き大霊よ。あなたは全生命を包摂する摂理にあらせられます。なぜなら、あなたは全生命を創造し、全生命を扶養し、全大宇宙は、あなたとあなたの摂理があればこそ存在を得ているからでございます。

 あなたは森羅万象となって顕現なさっておられます。昇っては沈む太陽にも、満ちては引く海の潮にも、夜空に輝く星にも、小鳥のさえずりの中にも、稲妻と雷鳴の中にも顕現なさっておられます。

 大霊よ。あなたはいつの時代にもあらゆる民族によりて崇拝され、幸いにしてあなたを垣間見ることを得た者の理解力に応じて表現されるに任せてまいられました。しかし真実のあなたは、物質の子等の中にある、いかなる聖賢の理解力をも超えた偉大さと巨大さと愛と叡智と公正と慈悲とをそなえた存在にあらせられます。

 あなたの僕として霊の世界より仕える私たちは、永きにわたって埋もれてきたあなたの摂理、首尾よく物質の霧を突き抜ける霊的な識別力と理解力を持つ者によっても、きわめて稀れにしか掘り起こされることのなかった霊的真理を、地上の子等に啓示せんと努力しているところでございます。

 私たちは地上の子等がこの宇宙の孤児ではなく、大霊にあらせられるあなたの分霊を受け、内部に無限の力と光を宿すがゆえに、いかなる邪悪も不正も克服し、その霊性によって、あなたの存在とあなたの摂理の絶対性とを認識することによって、地上にあなたの王国を実現していく、その援助をしているところでございます。

 弱き者を高揚し、人生に疲れた人に慰めを与え、暗闇にいる者に光明をもたらさんと望む地上の同志たち、あなたの愛の地上への顕現を妨げんとする勢力のすべてに抵抗する気概に満ちた同志との一致協力を願っております。

 それが私たちに課せられた仕事であり、あなたのため、あなたの王国のため、あなたの光明と愛のために献身せんとする者すべてと力を合わせたく存じております。

               <『シルバーバーチの霊訓(12)12章より』>




        たとえ目に見えなくても

 あなたが一人ぼっちでいることは決してありません。困難の中でひとりで悪戦苦闘させられることはありません。たとえ目に見えず、耳に聞こえず肌に感じられなくても、背後霊の影響が、常にあなたを包んでおります。
 
 




                                 私たちは一個の家族

 大いなる神よ。無限なるあなたの奇しき摂理が、私たちすべての存在を維持せしめております。あなたの愛が私たちのすべてを包摂しております。あなたの叡智が私たちのすべてを導いております。あなたの霊力が私たちのすべてを支えております。

あなたの知識が、よろめきがちな私たちの足もとを照らして下さっております。

 あなたについて、また霊の世界と、それよりさらに小さき物質の世界に顕現されているあなたの御姿について、これまで啓示してくださった知識に対して、私たちは深く感謝申し上げます。あなたの完璧なる摂理、すべてを支え、すべてを包摂し、何一つ落度もなく、片時も休むこともなく、全大宇宙とその中での生命活動の一つ一つに配剤されている完璧な律動(リズム)に感謝の念を捧げます。

 ああ、神よ。忝(カタジケナ)くもあなたは、いつの時代にも御身について時代相応の啓示をお授けくださっております。そのための使者として、あなたによって物質圏の世界へ派遣され、子等の霊性を鼓舞し、霊的真理へ目を開かしめんと努力してきた有志の僕に対して、深甚なる感謝を捧げます。

あなたの意図されている生命の豊かさを存分に発揮した生活を送るには、霊的真理の理解をおいて他に道はございません。

 ああ、神よ。あなたの叡智の無限性、あなたの知識の崇高性、あなたの真理の永遠性を理解できる者はおりません。地球の全時代の叡智を集めても、あなたには敵いません。

いかなる人物にも、あなたの威力は理解できません。私たちを生かしめ機能せしめている内部の霊性は人間の知性を超えたものであり、その大きさも、その深さも計ることはできません。

 あなたから授かった霊的生命に感謝いたします。それが私たち子等を互いに結び付け、一個の霊的家族としております。霊と霊、心と心、精神と精神、愛と愛のつながりにおいて、死の淵さえ超えて一体ならしめているのでございます。

 また私たちは、有難くも、かつて地上を旅した霊たちと幾重にもつながっており、さらにその奥にはあなたを中心とする、物質の束縛から完全に解放された神庁の大組織が存存在しているのでございます。

 大いなる神よ。私たちはあなたの霊力の恩寵の豊かさを身をもって感じ、あなたとのつながりが、永遠であるからには、あなたの叡智、あなたの霊力を少しでも多くいただくために、みずからの霊性を少しでも高めんとして祈るものです。

 この祈りが霊的なものへの意識を維持せしめ、永遠の霊的真理の理解を助け、より一層あなたの御力に適った生き方を可能にするのでございます。


                 <『シルバーバーチの霊訓(12)2章より』>




             取り越し苦労は最悪の敵

取り越し苦労は最悪の敵です。精神を蝕みます。霊界から送られてくるはずの援助の通路を塞いでしまいます。あなたを包んでいる物的・精神的・霊的雰囲気を乱します。理性の敵でもあります。透徹した人生観と決断力という二つの人生最大の味方の妨げになります。
 
 


 

                       ご一緒に神の祝福を

 ご一緒に神の祝福を祈願いたしましょう。

 ああ、大いなる神よ。あなたは全生命の霊そのものにおわします。その霊が全生命にみなぎり全宇宙に満ち満ちております。生きとし生けるものすべてが、あなたの霊性を反映しております。大自然の営みの一つ一つに顕現なさっておられます。大自然はあなたの霊性の鑑にほかならないのでございます。

 ああ、真白き大霊よ、あなたは全大宇宙の背後の摂理におわします。人間の理解力によって明らかにされた小さい部分だけにかぎりませぬ。いまだに人間の意識にのぼらない、さらに大きな部分にも同じあなたの摂理が働いているのでございます。

 あなたは太陽の光線の中にも宿っておられます。朝露の中にも、雨の中にも宿っておられます。風に揺れる松の枝にも宿っておられます。轟く雷鳴の中にも、走る稲妻の中にも、小鳥のさえずりの中にもあなたが宿っております。

 あなたは生きているもの、動くものすべてに宿り給い、そして人間の霊魂の中に最高の形で顕現され、その存在価値を発揮する行為の中で、あなたの神性を発現せんとしているのでございます。

 ああ神よ。私たちはあたなたがいつの時代にも分け隔てなく全人類に啓示なさってきた宇宙の神秘に感謝の意を表します。

 あなたの御力によって暗闇にそそがれた光明、無知を追い払った叡智、迷信を駆逐した正しい知識、悩める者にもたらされた慰め、健康を害し痛み苦しんでいる者にもたらされた霊力に対して感謝を捧げます。

 また、あなたの御胸より溢れ出て、地上のすべての民族に配属されている、あなたの使者を通して顕現される崇高なる愛に深甚なる感謝の意を表します。

 かくして、その地上の同志の援助のもとに、私たちが霊の世界から、あなたのご計画の推進に参加し、物質の世界におけるあなたの王国の建設に役立つ栄誉を担わせて下さったことに感謝いたします。

 私たちの働きかけに応えて人間界から寄せられる無私の奉仕と愛の心、そしてまた、あなたのご意志を地上に顕現させる目的のもとに私たちとつながっている者すべての誠意に対する感謝の気持ちをあなたに捧げます。

 大いなる霊よ。願わくは御力の地上への顕現を妨げんとする障害がすべて排除され、他のすべての交霊の場と同様に、このサークルにおいてもあなたの霊が少しでも多く顕現されることを祈ります。

 ここにあなたの僕の祈りを捧げます。

                <シルバーバーチの霊訓(12)8章より>





                生まれて来た意味

 たった一つの魂を高揚してあげることができたら、喪の悲しみに沈む一つの魂に慰めを与えることができたら、意気地のない一つの魂に生きる勇気を与えてあげることができたら、人生に疲れきった一つの魂に生きる力を与えてあげることができたら、それだけであなたが生まれてきた意味があります。
 
 
 


 
                                      あなたは全生命の責任者

 ああ、真白き大霊よ。あなたの法則が全大宇宙を支えております。あなたは全生命の責任者におわします。あなたが創造なされたものだからでございます。物質の世界の子等にもあなたの神性をお授けになられました。

 あなたは子等をご自身に似せてお造りになられました、その魂にあなたの霊力を植えつけられ、それが子等を永遠にあなたと結び付けております。それは、子等も進化するにつれて、より一層あなたに似た存在となりうることを意味します。

 ああ、神よ。あなたは無窮の過去より全大宇宙を治め、無窮の未来にわたって絶対的な支配者におわします、なんとなれば、あなたは全生命の始原たる大霊にあらせられるからでございます。

 あなたは全存在を支え、生命の全側面に顕現しておられます。それは物質の世界であろうと、はるか高き次元の霊の世界であろうと、意識ある存在に例外はございません。

 このたび私たちはあなたのお召しにあずかり、あなたの使者として、地上へご意志をもたらし、ご計画を啓示し、それを実らせるべく派遣されました。

 私たちは物質の子等との協調活動の中において、彼らがあなたを理解し、彼らみずからを理解し、憎み合いから生まれた組織を愛の組織に置きかえ、自己中心主義を互助の精神に置きかえ、戦争を止めさせて平和をもたらし、飢餓に終止符を打たせて、あなたがふんだんに用意されている恵みが平等に行きわたるようにと願っております。

 大いなる神よ。私たちは、片時とはいえ、こうして低き界層にて生活するあなたの子等と交わる時を得て、彼らとの協調的活動によって、より大きな仕事を成し遂げ、悩める者を救い、暗闇の中にいる者に光明をもたらし、弱き者に力を与え、病める者を癒やし、人生の嵐の真っ只中にいる者に心の平静をもたらしてあげる仕事に勤しむことができることに深く感謝申し上げます。

 ここはまさに魂の安息所であり光明の聖殿にございます。かくのごとき場を得さしめたまいしことに、われわれは深く感謝し、この場を通じてご意志の一層の支配を行きわたらせるために、それを妨げる障害を取り除かんと努力いたす所存でございます。

 その目的のために私たちは祈り、刻苦し、地上の民に奉仕することにより、あなたに奉仕せんと願うものです。

 ここにあなたの僕の祈りを捧げます。


      <『シルバーバーチの霊訓(12)』4章より>





         一日一歩
地上での生活は一日一日が挑戦課題であり、いかなる次元の問題であれ、みずから克服すべきものとして受け入れるべきです。内部の霊性さえ発揮させれば、前進を阻(ハバ)むものは何一つありません。
 
 


  
              私たちの誇り

 神よ。みずからに似せて私たちを造りたまい、みずからの神性の一部を賦与なされし大霊よ。

 私たちは御身と私たち、そして私たち相互の間に存在する一体関係を一層緊密に、そして強くせんと努力しているところでございます。

 これまでに私たちの得させてくださったものすべて、かたじけなくもお与えくださった叡智のすべて、啓示してくださった無限なる目的への確信のすべてに対して、私たちは感謝の意を表し、同時に、これ以後もさらに大いなる理解力を受けるにふさわしき存在となれるよう導きたまわんことを祈るものでございます。

 私たちは、これまでにあまりに永きにわたって御身をおぼろげに見つめ、御身の本性と意図を見誤り、御身の無限なる機構の中における私たちの位置について誤解しておりました。

 しかし今ようやく私たちも、御身の永遠の創造活動に参加する測り知れない栄誉を担っている事を知るところとなりました。その知識へ私たちをお導きくださり、御身について、私たち自身について、そして私たちの置かれている驚異に満ちた宇宙について、いっそう包括的な理解を得さてくださったのは御身の愛にほかなりません。

 今や私たちは御身と永遠につながっていること、地上にあっても、あるいは他界後も、御身との霊的な絆が切れることは絶対にないことを理解いたしております。

それゆえに私たちは、いかなる時も御身の視界の範囲にあります。いずこにいても御身の摂理のもとにあります。御身がいつでも私たちにお近づきになられるごとく、私たちもいつでも御身に近づけるのでございます。

 しかし、子等の中には自分が永久に忘れ去られたかと思い込んでいる者が大勢おります。その者たちを導き、慰め、心の支えとなり、病を癒やし、道案内となる御身の霊的恩寵の運び役となる栄誉を担った者が、これまでに数多くおりました。

 私たちは死のベールを隔てた双方に存在するその先駆者たちの労苦に対し、また数々の障害を克服してくれた人たちに対し、そして又、今なお霊力の地上へのいっそうの導入に励んでくださっている同志に対して、深甚なる感謝の意を表明するものでございます。

 どうか私たちの言葉のすべてが常に、これまでに啓示していただいた摂理に適っておりますように。また本日の交霊会によって御身に通じる道が一歩でも前進したことを知ることができますように。

 ここに常に己を役立てることのみ願う僕の祈りを捧げます。

          <『シルバーバーチの霊訓(9)』まえがきより>





            言うことも思うことも

 生活は〝行い〟だけで成り立っているのではありません。〝言うこと〟も〝思うこと〟も生活の一部です。行為だけが大事と思ってはいけません。もちろん行為が一番大事です。が、口にする言葉も心に思うことも、あなたの一部です。その思念がコントロールできずに、それに振り回されている人間が多いのは悲しいことです。
 
 




  
                                                    神の心象

 無限なる愛と叡智の根源である大霊を超えるものは誰一人、何一つ存在し得ません。その大霊こそが、私たちの住まう、この果てしなき宇宙の責任者であらせられ、その無限なる知性が、巨大と微細を問わず、また複雑と単純とを問わず、ありとあらゆる存在を支配し規制する摂理のすべてを創案し維持しておられます。

それが、およそ例外というものを知らない不変不動の法則に従って一糸乱れることなく働いているのでございます。

 私たちはその崇高なる力に深甚なる敬意を表するものでございます。その力が驚異的真理を啓示し、それが私たちの精神の領域を広げ、自分とは一体、誰なのか、また何者なのかについての、より大きな理解を与え、さらには、われわれのすべてをその懐に抱き、かつ支配する崇高なる力について一層明瞭なる心象を抱かせてくれるところとなりました。

その驚異的機構の中にあっては、誰一人、何一つ、見落とされることも忘れ去られることも、あるいは無視されることもございません。いずこであろうと、ありとあらゆる存在が扶養と供給を受けるよう配慮されているのでございます。

 同時に私たちは、いつ、いかなる時も私たちの背後には強大なる高級霊団が控えていることも認識いたしております。その望むところはただ一つ、私たちのために力を貸し、代って私たちが恵まれぬ人たちのために力を貸すようになる、ということでございます。

 私たちは、これまで多大の援助を受け、慰めを与えられ、導きを得てきたからには、こんどは代って私たちが、授かった才能のすべてを駆使して、死別の悲しみの中にある人には慰めを、病の苦しみの中にある人には癒やしを、悩める人には導きを、人生に疲れた人には力を、道を見失える人には道しるべを与え、彼らを取り巻く暗闇に光輝あふれる真理の光明をもたらしてあげる、その心の用意を常に整えさせ給わんことを。

 ここに、常に己を役立てることのみ願うあなたの僕の祈りを捧げます。

                         <『シルバーバーチの霊訓(11)』8章より>





            今を生きる

 その日一日、その場の一時間、今の一分・一秒を大切に生きることです。明日のことを思い患うことなく、〝今〟という時に最善を尽くすのです。あなたが煩悩をもつ人間的存在であり、未熟であることは、神は先刻ご承知です。だからこそ地上に来ているわけです。もしも完全であれば、今そこに存在していないはずです。地上生活の目的はその不完全なところを一つでも無くしていくこと、それに尽きます。
 
 



 
                                (じじょうじばく)
                        自縄自縛の牢獄から
 
  
ああ、真白き大霊よ。あなたは全生命の始原にあらせられ、その中心におわします。あなたは全生命の支配者にあらせられます。なんとなれば、あなたは全生命の内部に存在したまい、あなたの法則が、無限に展開する驚異的宇宙の生きとし生けるもの全てを維持し経綸しているからでございます。

 あなたの摂理は絶対にして、壮大なる現象の中の最も壮大なるものであろうと、些細なる出来事の中の最も些細なものであろうと、宇宙間に生じるもの全てをご存知であらせられます。

なぜなら全てがあなたの摂理によって管理され、その摂理の働きでないものはないからでございます。

 ああ、神よ。あなたは物質の子等にご自身の神性の一部を賦与し給い、子等が常にあなたと結ばれ、かつ、進化と開発によりて次第にあなたと似た存在となることを可能ならしめられました。あなたは子等を物質の世界へ送られるに当たり、子等があなたと同じ神性を表現し、あなたの摂理を体現することによって、あなたに奉仕する機会を用意なさいました。

 また、あなたは子等に自由意志を授け給い、かつまた、正しいことと間違ったこととを判断するための能力をお授けになりました。さらに子等がみずからの力で地上を天国となすための資質をお授けになっておられます。

 ああ、無窮の時を通じて全生命の王として君臨なされる大霊よ。あなたは無限なる叡智と公正と哀れみをもって、そして、そのいずれにもまして、無限なる愛をもって支配なされます。

 その実行のために、あなたは使者を遣わされ、地上の有志との協調体制のもとに、無用の苦しみと悩み、病と不調、罪悪と戦争、つまりは光明のあるべきところに暗黒をもたらし、安らぎのあるべきところに苦しみを生じさせ、豊かな恵みに浴すべきところに飢餓を招いている諸悪を一層せしめんと意図されておられます。

 大いなる神よ。私たちは地上にあなたの王国を築かんと願う者との協力のもとに、みずからこしらえた魂の牢獄の中にいる人間が、みずから背負える重荷に屈することなく、首尾よくそこから脱し、暗闇の中ではなく光明の中で生きられるよう、あなたという太陽へ目を向けさせんと努力しているところでございます。

 その目的のために私たちはあなたに祈り、子等のために献身することによって、あなたに献身せんとするものです。 

              <『シルバーバーチの霊訓(12)』5章より>




             祈りの答え

 祈りはそれなりの回答が与えられます。しかし、それはかならずしも、あなたが望んいる通りの形ではなく、その時のあなたの霊的成長にとって一番望ましい形で与えられます。
 
 
 
  
                        歓喜の歌
 
 皆様とご一緒に神の祝福を祈念いたしましょう。

 ああ、真白き大霊よ、森羅万象がこぞって、あなたへの賛美を奏でております。なぜなら生きとし生けるものすべては、あなたの摂理によって生かされており、自然界の律動(リズム)のどれ一つとして、あなたの表現でないものはないからでございます。

 いつの世にもあなたは物質の世界において、あなたの愛、あなたの叡智、あなたの知識を輻射できるだけの能力をそなえた者を地上へ遣わされ、あなたの霊性の生ける模範として、人間の心の暗闇にあなたの真理の光をもたらし、あなたの無限なる叡智と愛によって全人類を照らす道具たらしめました。

 そしてこの度、改めてあなたの使者として私どもを遣わされ、あなたとあなたの摂理についての知識を地上にもたらし、地上の子らがあなたとのつながりを理解し、ひいては自分みずからについて理解し、物質の世界に置かれている目的を理解してくれることを望んでおられます。

 幸いにして私どもは、地上の子らの中にも、あなたの霊性に触れ、その耳・その目・その精神・その心・その魂をより高き生命の波長に合わせ、私どもがあなたから仰せつかったメッセージに耳を傾ける者を見出し、その者たちとの交わりの場をもつことを得ております。

 その幸せに深甚なる感謝を捧げます。

                   <『シルバーバーチの霊訓(12)』7章より>

 

                    いつも明るく

 いつも明るく楽天的で愉快な気分を忘れないようにしてください。うなだれてはいけません。背後霊にとって最も働きかけやすい雰囲気は、陰うつさや落胆や絶望感の無い状態です。陰湿な感情はあなたのオーラを包み込み、背後霊にとって厄介な障害となります。
 
 


 
                                 神は、いかなる   お方


 神よ、あなたは一体どなたに御(オワ)し、いかなるお方に御すのでしょうか。いかなる属性をお具えなのでしょうか。

 私たち(霊界の者)は、あなたを完璧なる摂理の働きであると説いております。

 たとえば宇宙に目を向けさせ、その構想の完璧さ、その組織の完璧さ、その経綸の完璧さを指摘いたします。そしてその完璧な宇宙の姿こそ、あなたの御業の鑑であり、あなたこそ宇宙の全生命を創造し給いし無限の心であると説いております。

 私たちには自然界の一つ一つの相、一つ一つの生命、一つ一つの草花、一つ一つのせせらぎ、小川、海、大洋、一つ一つの丘そして山、一つ一つの恒星と惑星、一つ一つの動物、一人一人の人間に目を向けさせ、その全てがあなたが無限なる根源的摂理によって規制され支配されていると説きます。

 私たちは宇宙間の全ての現象がその根源的摂理から派生した、さまざまな次元での一連の法則によって支配され、かくしてその働きの完璧性が保たれていると認識している者でございます。

 そのあなたには特別の寵愛者など一人もいないことを信じます。不偏不党であられると信じます。あなたのことを独裁的で嫉妬心をもつ残忍なる暴君のごとく画いてきたこれまでの概念は誤りであると信じます。なぜなら、そのような人間的属性は無限なる神の概念にそぐわぬからでございます。

 これまで私たちは地上とは別個の世界においても、同じあなたの摂理の働きを見出し、そして、それがいついかなる時も寸分の狂いもないことを確認したが故にこそ、その摂理とそれを生み出された心に満腔(マンコウ)の敬意を捧げ、その働きの全て───物的、精神的、そして霊的な働きの全てを説き明かさんと務めております。

 なかんずく霊的なものを最も重要なものとして説くものです。なぜなら、全ての実在、全ての生命の根源は霊的世界にあるからでございます。

 あなたの子等の全てが、あなたの摂理を理解し、その摂理に従って生活を営むようになれば、すべての悲劇、全ての暗黒、全ての苦悩、全ての残虐行為、全ての憎悪、全ての戦争、全ての流血行為が地上から駆逐され、人間は平和と親善と愛の中で暮らすことになるものと信じます。

 ここに、ひたすらに人のために役に立つことをのみ願うあなたの僕の祈りを───無意味な文句の繰り返しでなく、真理と叡智と光と理解力と寛容の心を広げる手段(人間)を一人でも多く見出したいとの願いとして───捧げ奉ります。

           <『シルバーバーチの霊訓(3)』12章より>





          もしも苦しみがなかったら
 
 もしも人生が初めから終わりまでラクに行ったら、もしも乗り切るべき困難もなく耐え忍ぶべき試練もなく、克服すべき障害もないとしたら、そこには何の進歩も得られないことになります。

この世に克服できない悩みはありません。ですから、悩んではいけないのです。征服できない困難はないのです。力の及ばないほど大きな出来ごとはないのです。力の及ばないほど大きな出来ごとは何一つ起きないのです。
 
 

 
                    さ迷う子供たちへ

 神よ、かたじけなくも、あなたは私たちに御力の証を授け給い、私たちが睦み合い、求め合って魂に宿れる御力を発揮することを得さしめ給いました。

 あなたを求めて、数知れぬ御子らが無数の曲がりくねった道をさ迷っております。

 幸いにも御心を知り得た私たちは、切望する御子らに、それを知らしめんと努力いたしております。

 願わくは、その志を良しとされ、限りなき御手の存在を知らしめ給い、温かき御胸こそ魂の憩いの場なる事を知らしめ給わんことを。

            <『シルバーバーチの霊訓(9)』13章より>




            雲の上にはいつも太陽

 誰の人生にも道しるべが用意されております。もしも霧(心の迷い)によって、それがぼやけて、よく見えなくなった時は、いったん足を止めることです。
 ただの霧ですから、そのうち晴れて、また辿るべき道が見えてきます。
 雲にさえぎられている時でも太陽は照り輝いてるのです。
 
 


 
                              小さな火花も

   神よ。私たちは到達しうるかぎりの高く尊く清きものとの調和を求めて祈りを捧げるものです。私たちはあなたの中に完全なる愛と叡智の精髄と、宇宙の全生命活動を支配する永遠不滅の大精神の存在を確信いたしております。小さき人間の精神では、あなたのすべてを捉えることはできませぬ。

 それゆえに人間が抱くあなたについての概念は、ことごとく真理の全体像のおぼろげな反映にすぎないのでございます。

 しかし同時に私たちは、全宇宙をその愛の中に抱擁し、規律と不変性をもって、過失も欠陥も汚損もなく総括し支配している絶対的摂理の驚異を理解することはできます。

 その叡智によって全存在の一つ一つの側面、活動の一つ一つが管理され、全てが一つのリズムのある、調和のとれた宇宙機構の中で滞ることなく流動しております。

 その中にあって、あなたの子等は、それぞれの定められた位置を有し、全体に対して必須にして不可欠の役割を演じているのでございます。

 その一つ一つの小さな火花が、あなたの巨大なる炎の存在に貢献いたしております。私たちは各自に潜在する未熟なる霊の萌芽が、その始原であるあなたとのつながりに気づき、永遠に切れることのない霊的きずなによって結ばれていることを悟ることによって、その霊性を存分に発揮することになるよう指導いたしております。

 私たちの仕事は、人間がいま発揮している資質よりさらに精妙なる霊的資質を発揮することによって、今は手の届かない高所を目指し、待ちうける霊の宝庫へ一歩でも近づこうとする向上心を鼓舞すべく、力と知識と叡智の源であるあなたの存在を説くことにあります。

 宇宙には、資格ある者なら自由に、そして存分にわがものとすることのできる、莫大な霊的宝庫が存在いたします。そして地上よりはるかに広大な生活の場における新たな体験から生み出された叡智によって、地上世界に光明と豊かさをもたらさんとしている進化せる先輩霊もまた無数に存在いたします。

その活動の障害となるのは偏見と歪曲、迷信と無知、そして人間生活の暗黒面に所属するものすべてが蓄積せるものです。

 私たちは地上世界を知識の照明によって満たし、人間が常に真理によって導かれ、あなたの愛の存在に気づいてくれることを望んでやみません。

そうすることがあなたからの豊かな遺産と崇高なる宿命を悟らせ、手にした真理に則った生活を送らせてあげるゆえんとなるからに他なりません。

 ここにあなたの僕の祈りを捧げます。

              <『シルバーバーチの霊訓(7)』1章より>




           あなたが降参しない限り

 あなたが人のために役立つことをしようと努力する時、必ず背後には複数の進化した霊が集結して援助してくれます。決して見棄ててはおきません。
 といって、それで物事がラクに成就されると期待してはいけません。必ず困難はつきまといます。面倒なことも生じます。が、きっと成就されます。霊の世界からの協力者は決して降参しません。あなたが投げ出さないかぎり、いつまでも、勝利するまで味方になってくれます。
 





                       用のない者はいない 

 
  われわれは大いなる神の計画の中に組み込まれていること、一人ひとりが何らかの存在価値をもち、小さすぎて用のない者というのは一人もいないこと、忘れ去られたりすることは決してないことを忘れないようにしましょう。そういうことは断じてありません。

 宇宙の大霊の大事業に、誰しも何らかの貢献ができてるのです。霊的知識の普及において、苦しみと悲しみの荷を軽くしてあげることにおいて、病を癒してあげることにおいて、同情の手を差しのべることにおて、寛容心と包容力において、われわれのすべてが何らかの役に立つことができるのです。

 かくして各自がそれぞれの道において、温かき愛と悠然たる自信と確固たる信念をもって生き、道を失った人々があなた方を見て、光明への道はきっとあるのだと感じ取ってくれるような、そういった生き方をなさってください。それも人のために役立つということです。

 では、神の祝福多からんことを。



              雪の下に春が

 暴風が荒れ狂ったあとに必ず春の新しい生命が誕生します。見渡すかぎり雪に被われ荒涼としている時は、春の新鮮さを窺い知ることはできません。しかし、春は必ず訪れます。
 
 




                      クリスマスの祈り  

 
 ああ、真白き大霊よ。全生命はあなたを中心として巡り、物質の世界と霊の世界との区別なく、人間的存在のすべてがあなたの御胸に抱かれております。

 あなたは全存在の大中心におわします。なぜなら、あなたという存在はすなわち、全生命の顕現にほかならないからでございます。あなたの霊が生命を賦与し、あなたは生命そのものであり、あなたゆえに生命が存在し、あなた無くしては何一つ存在しえぬのでございます。

 ああ神よ、あなたは全存在を維持しておられます。あなたの叡智が全存在を創造し、あなたの意図が全存在の形態となって顕現しております。あなたのご計画は顕幽の別を超えた全界層を通じて展開しつつ、次第にその実現へ向かっております。

 あなたは宇宙の大霊におわします。その大きさは、いかに崇高なる精神の持ち主にも、その全容を理解することはできませぬ。にもかかわらず、あなたは大なるものの中の極大なものの中に宿られると同時に、小さきものの中の極小のものの中にも宿りたまうのでございます。

 全大宇宙の中にあって、あなたの認知なくして生ずるものは何一つございませぬ。なぜならあなたは摂理によって全生命を包摂し、それゆえにあなたはいずこにも存在したまい、全存在に行きわたっておられるからでございます。

 その摂理を少しでも多く顕現せしめんと願うあなたの僕たる私どもは、地上の有志との協力のもとに、物質の世界と霊の世界とのかけ橋をより強化し、より多くの使者として地上へ戻り、あなたからの愛と美と安らぎのメッセージを届けんとする大事業のために、あなたの霊力を賜らんことを祈るものでございます。

 そのかけ橋を渡って地上へ戻るのは、あなたの属性の進化せる天使のみではございません。いまだに地上圏に属する、巡礼の旅の途上にある者も数多く、これに参加しております。

 地上の人間の思いが、かつて、あなたの愛と霊力を示さんとして地上へ降りた一個の霊へ向けられるこの時期(クリスマス)にあたり、私どもは地上の子らが、あなたの霊が彼らの内部にも存在し、それが彼らの世界の全障害を取り除くことを可能ならしめることを改めて認識せしめんと願うものです。

 彼らがあなたの御意志を生活と行為の中において発現しようと心掛ければ、きっとそれが叶えられることでございましょう。

 ここに、人のために役立つことをのみ願うあなたの僕の祈りを捧げます。

               <『シルバーバーチの霊訓(12)』6章より>




                愛はエネルギー

 あなたの愛する人たち、それからあなたを愛してくれている人たちは、〝死〟を境にして物質的には別れ別れになっても、霊的には今まで通りにつながっております。愛は死よりも強いのです。愛は霊力と同じく宇宙でもっとも大切なエネルギーの一つです。
 

 



                           第 3 章  
                           
  祈りの妙趣

                      ──英文とともに──

                      皆さんを鼓舞するもの

 どうか皆さんを鼓舞するものとして霊の力が常に皆さんとともにあり、また先天的に賦与されている霊的能力をますます意識され、それに磨きをかけることによって幸せの乏しい人々のために役立て、そうすることによって皆さんの人生が真に生き甲斐のあるものとなることを切に祈ります。

           <『シルバーバーチの霊訓(2)』5章より>



 May the power of the spirit remain with you as an inspiring force and may you become increasingly conscious of the gifts with which you have been endowed and, developing them, render service to those less fortunate then yourselves, so that your lives are truly worht while the living.


 英語の祈願分は I pray that ~で始まることが多いが、このようにMay~ではじめるものも多い。render service も May から続く。


 those (who are)less fortunate。


 worth while the living=生きるだけの価値がある。




 
                        恐ろしい害毒を駆逐して

 私ども一同は、暗黒と無知と迷信と利己主義と暴力、そのほか地上のガンともいうべき恐ろしい害毒を駆逐することによって、神の永遠の創造活動に、われわれならではの役目を果たすことができますよう祈ります。

 私どもの仕事は、そうした害毒に代わって、神の子等が内部に、その可能性を宿している燦爛たる光輝を発揮されるべく崇高な知識を授けることです。

 これまでに私どもが授かった恩恵への感謝の表明として、私どもは今後とも、その崇高な叡智と霊力の通路たるにふさわしい存在であり続け、恵まれない人々に救いの手を差しのべ、生き甲斐ある人生の送り方を教える、その影響力の及ぶ範囲を強化し、そしてますます広げていく上で少しでもお役に立ちたいと祈る者です。

 ここに、常に己を役立てることのみを願う僕の祈りを捧げます。


          <『シルバーバーチの霊訓(10)』1章より>


   We pray that we shall play our part in helping the eternal process of creation to drive out the darkness, the ignorance,the superstition,the selfishness,the violence and all that are hideous cancers in your world.

  Our task is to replace them with a sublime knowledge that will enable the children of the Great Spirit to fill themselves with the radiance that could be theirs.

   In expressing our gratitude for all that we have received,we pray that we may be worthy to continue to be channels for this divine wisdom and power,thus being able to serve others less fortunate than ourselves and so help to strengthen and widen the spheres of influence that can teach an increasing number of people how to fulfit themselves.
 
  This is the prayer of Thy Indian servant who seeks always to serve.



  play part in ~ing=~することで役割を果たす。

  could be theirs=その気になれば自分のものとすることができる。過去形になっていることから〈その気になれば〉という仮定の意味合いが含まれていることがわかる。 

 serve others(who are)less fortunate。
  



 
                       あなたの愛、あなたの叡智

 神よ、何とぞ私たちに、あなたの愛、あなたの叡智、あなたの慈悲を知る力を授けたまえ、素朴さと無邪気さの中にあなたに近づき、童子のごとき心をもつ者のみに示される真理を悟らしめ給わんことを。

あなたは不変して、しかも変転きわまりなき大自然の栄光の中のみならず、童子の無邪気さの中にも顕現しておられるからでございます。

              <『シルバーバーチの霊訓(5)』10章より>



 I pray to the Great Spirit that we may realize His Love,His wisdom,His mercy──that we may approach Him in simplicity and innocence and learn to the full those truths which are revealed to those with child-minds and hearts.Thou art reflected not only in the glory of the fullness of an ever changing yet changeless Nature, but in the innocence of little children.
 


   pray that may = that 以下のように祈る。
  to the full = 十分に(学ぶ)。
 
  Thou art = you are の文語体。
 
   not only in the glory but(also)in the innocence~。 


 

 
                           神よ、天地の創造主

 神よ───天地の創造主、至尊至高の絶対的な力、全存在の宿命の総括者にまします神よ、私たちは、これまで、あなたの得さし給いしすべてのものに対して深甚なる感謝の意を表明いたします。

 私たちのために暗き道を明るく照らし給いしその光、あなたを、そして私たち自らをより深く理解させてくださったその知識、そして私たちを栄光と光輝とによりて温かく包んでくださったその叡智に対して深く感謝いたします。

 私がこうして存在することの真の理由、宇宙人生の背後に秘められた真の目的を啓示され給い、日夜、私たちをお導き下さるその愛に深く感謝いたします。

 また、私たちのために真理普及の道を切り開いてくださった先達の数々、地ならしをしてくださった開拓者の数々、悪戦苦闘した改革者たち、その他、宗教家、哲学者、賢聖───そのうちのある者は地上にては名も知られず、死してようやくその偉大さを求められ、あるいは死後もなお、その偉大さに気づかれずにおりますが、こうした人々の全てに対しても深い感謝の念を禁じ得ません。

 これまでにあなたより授けられた恩寵に厚く御礼申し上げます。皆々と共に感謝の言葉を捧げるとともに、代わりて私たちがあなたの御力の通路となり、あなたの御計画推進の一翼を担い、御子たちのために役立つことができますよう導きたまわんことを。

 ここに、ひたすらに人のために役立つことをのみ願うあなたの僕の祈りを捧げ奉ります。

                    <『シルバーバーチの霊訓(1)』12章より>


 Oh Great White Spirit,who are the genesis of creation,the supreme power the arbiter of all destiny,we express our gratitude for everything that we have received.

  We are grateful for the light that has illumined the dark places for us,for us,for the knowledge that has made us understand Thee better and also ourselves,for the wesdom that has bathed us with its glory and radiance.
 
 We are grateful for all that has enabled us to understand the reason for our bring,the purpose that lies behind the universe and the love that has constantly guided us.

 We are grateful for all who have made the way possible,the pioneers who have laboured and the reformers who struggled,the teachers,the philosophers,the sages,all who have sought to instruct and to help,some not recognized in their earthly day and others still unknown .


 We are grateful for all the richness that has been showered upon us,We raise our voices in thankfulness and ask that we may indeed be worthy and inspired so to order our lives that we in our turn can be Thy channels,helping to fulfil Thy purpose and serve those less fortunate than ourselves.

 This is the prayer of Thy Indian servant who seeks always to serve. 




 
             第四章 
      シルバーバーチからのメッセージ 
                       祈りとは

 「祈り」とは〈波長を合わせること〉です。

 すなわち自分の意思を宇宙の大霊の意思と調和させることであり、大霊とのつながりをより一層緊密にすることです。

 型にはまった文句には何の効用もありません。その上、その文句に誠意がこもっておらず、それを口にする人みずから内容に無頓着であるのが通例です。永い間それをロボットのように繰り返してきているからです。

 真の祈りにそれなりの効用があるのは事実です。しかし、何と言い訳をしようと、身を粉にして果たさねばならない人間的努力の代用にはなりません。

 祈りは、自分の責任と義務を避けようとする臆病者の避難場所ではありません。いかに強烈に祈っても、神の定めた因果律を寸毫(スンゴウ)も変えることはできません。

 人のためという動機、自己の責任と義務を自覚した時に魂の奥底から自然に湧き出る祈り───それこそが霊的であるが故に自動的に反応の返ってくる祈りです。
 
 その反応は必ずしも当人の期待した通りのものではありません。しかし、それはその祈りの行為によって生じた霊的波動が生み出す自然な結果です。



 
                スピリチュアリズムとは

 スピリチュアリズムとは信仰ではありません。人間とは本来は霊的存在であるということ、我々は神の不変の法則のもとで生きているということを知る〝知識〟なのです。

 神はこの宇宙を不変の法則によって支配し顕現していくように定めました。宇宙のあらゆる側面が法則によって治められているのです。この物的地上界であろうと、人間には感知できない、それよりはるかに大きな霊界であろうと、法則が行き届かないというところはどこにもありません。




 
                  神とは何か

 大自然の仕組みの美事な芸術性、ダイヤモンドの如き夜空の星の数々、太陽のあの強烈な輝き、名月のあの幽玄な輝き、あたかも囁きかけるようなそよ風、それを受けて揺れる松の木、さらさらと流れるせせらぎと、怒涛の大海原に目を向けさせ、そうした大自然の一つ一つの動きが確固とした目的を持ち、法則によって支配されていることを指摘します。

 そして更に人間がこれまで自然界で発見したものはすべて法則の枠内に収まること、自然界の生成発展も法則によって支配され規則されていること、その全体に人間の想像を絶した広大にして入り組んだ、それでいて調和した一つのパターンがあること、全大宇宙のすみずみに至るまで秩序が行き亘っており、惑星も昆虫も嵐もそよ風も、その他あらゆる生命活動が───いかに現象が複雑をきわめていても───その秩序によって経綸されていることを説いて聞ませます。

 そう説いてから私は、その背後の力、全てを支えているエネルギー、途方もなく大きい宇宙の全パノラマと、人間にはまだ知られていない見えざる世界までも支配している奇(クシビ)な力、それを神と呼ぶのだと結びます。




 
              なぜ苦しみがあるのか

 地上生活の目的は、いよいよ霊界へ旅立つ時が来た時に霊に十分な備えができているように、さまざまな体験を積むことです。まず、この地球へ来るのは、そのためです。地上はトレーニングセンターのようなものです。霊が死後の生活に対して十分な支度を整えるための学校です。

 魂の偉大さは苦難を乗り切る時にこそ発揮されます。失意の落胆も、魂のこやしです。魂がその秘められた力を発揮するには、いかなるこやしを摂取すればよいかを知る必要があります。

 失意のどん底にある時は、もう全てが終わったかの感じを抱くものですが、実はそこから始まるのです。あなた方にはまだまだ発揮されていない力───それまで発揮されたものより、遥かに大きな力が宿されているのです。

 それは楽な人生の中では決して発揮されません。苦痛と困難の中にあってこそ発揮されるのです。金塊もハンマーで砕かないと、その純金の姿を拝むことができないように、魂という純金も、悲しみや苦しみの試練を経ないと出てこないのです。

 人間の生活に過ちはつきものです。その過ちを改めることによって魂が成長するのです。苦難や障害に立ち向かった者が、気楽な人生を送っている者よりも大きく力強く成長していくということは、それこそ真の意味でのご利益と言わねばなりません。何もかもがうまくいき、日向ばかりを歩み、何一つ思い患うことのない人生を送っていては、魂の力は発揮されません。

 何もかもがうまくいき、鼻歌まじりののん気な暮らしの連続では、神性の開発は望むべくもありません。そこで神は苦労を、悲しみを、そして痛みを用意されるのです。そうしたものを体験して初めて霊的知識を理解する素地ができあがります。

そしていったん霊的知識に目覚めると、その時からあなたはこの宇宙を支配する神と一体となり、その美しさ、その輝き、その気高さ、その厳しさを発揮しはじめることになるのです。

 霊的な宝はいかなる地上の宝にも優ります。それはいったん身につけたらお金を落とすような具合になくしてしまうことは絶対にありません。

 苦難から何かを学び取るように努めることです。耐え切れないほどの苦難を背負わされるようなことは絶対にありません。何らかの荷を背負い、困難と取り組むということが、旅する魂の本来の姿なのです。

 それはもちろん楽なことではありません。しかし魂の宝は、そうやすやすと手に入るものではありません。もしも楽に手に入るものであれば、なにも、苦労する必要などないでしょう。

痛みと苦しみの最中にある時は、なかなか、その得心がいかないものですが、必死に努力し苦しんでいる時こそ、魂にとって、いちばんの薬なのです。




 
         タネ蒔きと収獲(絶対不変)の摂理
 
 大地が〝実り〟を産み出していく自然の営みの中に、神の摂理がいかに不変絶対であるかの教訓を読み取るべきです。大地に親しみ、大自然の摂理の働きを身近に見ておられる方なら、大自然の仕組みのすばらしさに感心し、秩序整然たる因果関係の営みの中に、そのすべてを計画した宇宙の大精神、すなわち神の御心をいくばくかでも悟られるはずです。

 蒔いたタネが実りをもたらすのです。タネは正直です。トマトのタネを蒔いてレタスができることはありません。蒔かれた原因(タネ)は大自然の摂理に正直に従ってそれなりの結果(ミノリ)をもたらします。自然界ついて言えることは人間界についてもそのまま当てはまります。

 利己主義のタネを蒔いた人は利己主義の結果を刈り取らねばなりません。罪を犯した人はその罪の結果を刈り取らねばなりません。寛容性のない人、頑(カタクナ)な人、利己的な人は、不寛容と頑固と利己主義の結果を刈り取らねばなりません。この摂理は変えられません。永遠に不変です。

 発生した原因は数学的・機械的正確さをもって結果を生み出します。聖職者であろうと、聖職者でなかろうと、その大自然の摂理に干渉することはできません。

 霊的成長を望む者は霊的成長を促すような生活をするほかはありません。

 その霊的成長は思いやりの心、寛容の精神、同情心、愛、無私の行為、そして仕事を立派に仕上げることを通して得られます。言いかえれば内部の神性が日常生活において発揮されてはじめて成長するのです。邪な心、憎しみ、悪意、復讐心、利己心といったものを抱いているようでは、自分自身が犠牲となり、歪んだ、ひねくれた性格という形となって代償を支払わされます。

 人間は自分の魂の庭師のようなものです。魂が叡智と崇高さと美しさを増していく上で必要なものは神がぜんぶ用意してくださっております。材料は揃っているのです。あとは各自がそれをいかに有効に使用するかに掛かっております。



 
                          自殺について
 自殺行為によって地上生活に終止符をうつようなことは絶対にすべきではありません。もしそのようなことをしたら、それ相当の代償を支払わねばならなくなります。それが自然の摂理なのです。

 地上の誰一人として、何かの手違いのために、その人が克服できないほどの障害に遭遇するようなことは絶対にありません。

 その障害物は、その人の性格と霊の発達と成長にとって必要だからこそ与えられているのです。苦しいからといって地上生活にさよならしても、その苦しみが消えるわけではありません。それはあり得ないことです。地上であろうと霊界であろうと、神の公正から逃れることはできません。

 あなたの魂はあなた自身の行為によって処罰を受けます。みんな自分の手で自分の人生を書き綴っているのです。いったん書き記したものは二度と書き換えるわけにはいきません。ごまかしはきかないのです。自分で自分を処罰するのです。その法則は絶対であり不変です。

 いかなる事態も本人が思っているほど暗いものではありません。その気になれば必ず光が見えてきます。魂の奥に沈む勇気が湧き出てきます。責任を全うしようとしたことが評価されて、その分だけ霊界からの援助のチャンスも増えます。

 背負い切れないほどの荷はけっして負わされません。なぜなら、その荷は自分の悪業がこしらえたものだからです。けっして神が〝この人間にはこれだけのものを負わせてやろう〟と考えて当てがうような、そんないい加減なものではありません。

 宇宙の絶対的な法則の働きによって、その人間がその時までに犯した法則違反に応じて、きっちりとその重さと同じ重さの荷を背負うことになるのです。となれば、それだけの荷をこしらえることが出来たのだから、それを取り除くことも出来るのが道理のはずです。つまり悪いこと、あるいは間違ったことをした時のエネルギーを正しく使えば、それを元通りにすることが出来るはずです。




 
                             死とは
    死は、霊に準備が出来た時に訪れます。それはリンゴが熟すると木から落ちるのと同じです。

 まだ熟し切らないうちにもぎ取れば、そのリンゴは食べられません。霊も十分な準備が出来ないうちに身体から無理やり離されると、それなりのペナルティが課せられます。

 一人ひとりに生まれるべき時があり死ぬべき時があります。それもすべて自然の摂理の一環なのです。

 人間はあまりに永いあいだ、死を生の終わりとして考えて、泣くこと、悲しむこと、悼むこと、嘆くことで迎えてきました。死を生の挫折、愛の終局、情愛で結ばれていた者との別れと見なさず、死とは第二の誕生であること、生の自然な過程の一つであること、人類の進化における不可決の自然現象として神が用意したものであることを理解していただきたいのです。

死ぬということは生命を失うことではなく別の使命を得ることなのです。

 そもそも人間は死んでから霊となるのではなくて、もともと霊であるものが地上へ肉体をまとって誕生しただけであって、その束の間の生活のためではなく、霊界という本来の住処へ戻ってからの生活のために備えた発達と開発をするために地上へ来ただけなのですから、死後も生き続けて当たり前なのです。

 元の出発点へ帰るということであり、地上のものは地上に残して、宇宙の大機構の中であなたなりの役目を果たすために、霊界でそのまま生き続けるのです。

 皆さんもいずれは寿命を全うして、その肉体に別れを告げる時がまいります。皆さんのために尽くして古くなった衣服を脱ぎ棄てる時が来ます。霊が成熟して次の進化の過程へ進む時期が来ると自然にはげ落ちるわけです。

 土の束縛から解放されて、死の彼方で待ちうける人々と再会することができます。その目出たい第二の誕生にまとわりついている悲しみと嘆き、黒い喪服と重苦しい雰囲気は取り除くことです。そして一個の魂が光と自由の国へ旅立ったことを祝福してあげるべきです。
 
 


 
                      まず正直から
 世間でいう〝成功者〟になるかならないかは、どうでもよいことです。この世的な成功によって手に入れたものは、そのうち、あっさりと価値を失ってしまいます。

 大切なのは自分の霊性の最高のものに対して誠実であること、自分でこれこそ真実であると信じるものに目をつぶることなく、本当の自分自身に忠実であること、良心の命令に素直に従えることです。

これさえできれば、世間がどう見ようと、自分は自分としての最善を尽くしたのだという信念が湧いてきます。

 そして、いよいよ地上生活に別れを告げる時が来た時、死後に待ちうける生活への備えが十分にできているという自信をもって、平然として死を迎えることができます。




 
                 つい忘れがちですが
 自分がいかなる存在であるのか、何のためにこの世にいるのかについての正しい認識を失わぬようにしてください。ふんだんに霊的知識に恵まれた方でも、どうかすると毎日の雑事に心を奪われて霊的実相を忘れてしまいがちです。が、それだけは絶対に忘れないようにしなければなりません。地上という物的世界において生活の拠り所とすべきものはそれ以外にないのです。
 
 霊こそ実在です。物質は実在ではないのです。あなた方はその実在を見ることも触れてみることも感じ取ることもできないかも知れません。少なくとも物質的感覚で感識している具合には感識できません。しかし、やはり霊こそすべての根源であることに変わりありません。

 あなた方は永遠の存在であることを自覚してください。生命の旅路においてホンの短い一時期を地上で過ごしている巡礼者にすぎません。

 勇気をもって進みなさい。落胆や失敗がないというのではありません。これからも数多くの失敗と落胆があることでしょう。

しかし、いかなる事態にあってもあなたの背後には、困難に際しては情熱を、疲れた時には元気を、落胆しそうな時には励ましを与えてくれる霊が控えてくれていることを忘れてはなりません。

一人ぼっちということは決してないということです。大霊(神)が使者を派遣して下さっております。私(シルバーバーチ)もその中の一人です。




 
              人間としてなすべきこと
 どういう種類のことであってもいいのです、自分の能力を伸ばして他人への援助や啓発のために活用する───それが我々のなすべきことです。

 すべての人間は、なすべき何らかの仕事があって、この物質界に誕生して来たのです。時には内省の時をもって、果たしてこれが自分にとっての本当の仕事なのだろうか、世の中を啓発する上で少しでも役に立っているだろうか、知識の蓄積を怠っていないだろうか、獲得した霊的真理を人に分け与える努力をしているだろうか、これで最善を尽くしていると言えるのだろうか───正直に自分にそう問いかけてみることです。そうすれば自ずと答えが出てまいります。

 自分に正直になり、最善を尽くす───それだけでいいのです。自分は今何をなすべきかを素直に認識するだけでいいのです。その心掛けを日常生活で徹底させれば、決して道を誤ることはありません。この物質界に誕生してきた目的を成就させていることになるのです。



 
                   消えない宝
 人のために自分を役立てることは尊い行為です。あなたの望み通りの分野で仕事ができなくても、人のためになると思うことを、その時その時に行えばよいのです。

 地上の価値判断の基準は死後の世界とは異なります。地上では〝物〟を有難がり大切にしますが、死後の世界では全く価値を認めません。人間が必死に求めようとする地位や財産や権威や権力にも重要性を認めません。そんなものは死とともになくなるのです。

 が、他人のために施した善意は決して消えません。なぜなら善意を施す行為に携わることによって霊的成長が得られるからです。博愛と情愛と献身から生まれた行為は、その人の性格を増強し魂に消えることのない印象を刻み込んでいきます。



  
        不安について

      恐れ、疑惑、心配、不安、こうした邪念は霊界の者が人間に近づく唯一の道を閉ざしてしまいます。

 これらの念はあなたの霊的大気であるオーラの働きを阻害し、その心霊的波長を乱します。その障害を取り除くまでは生命力が流れ込みません。

 神の計画は完全であり、あなたもその計画の中に組み込まれているのです。あなたも自分自身を完成しなくてはいけません。

 いかなる人間も自分で解決できないほどの問題は決して与えられません。克服できないほど大きな障害は生じません。混乱の中にあって冷静さを失わず、心を平静に保ち、精神的に統一状態を維持することが出来れば、内在する霊力が呼び覚まされて勇気と知恵を与えてくれます。それを可能にするのは、あなた方の心掛け一つにかかっています。

   


 
        見捨てるのは神でなく
 
 
せっかちと短気はいけません。内部から援助してくれる力は静穏な環境を必要とします。故にあなた方は常にリラックスし、受身的で穏やかで平静で、しかも奥に自信を秘めた状態であらねばなりません。その状態にある限りは万事がうまくいき、必要とするもの全てが施されるとの確認をもたなければいけません。

 安易な人生からは価値あるものは得られません。困難な人生からのみ得られるのです。

 神は決して、あなた方を見捨てません。見捨てるのはあなた方の方です。あなた方が神を見捨てているのです。困難に直面した時、必ず道は開けるのだという自信をもつことです。不動の信念をもてば道は必ず開けます。




 
                   
神の御手の中に

 神とは宇宙の自然法則です。物的世界と霊的世界の区別なく、全生命の背後に存在する創造的エネルギーです。完全なる愛であり、完全なる叡智です。神は宇宙のすみずみまで行きわたっております。

 神は全生命に宿っております。全存在の内部に宿っております。全法則に宿っております。神は宇宙の大霊です。神は大生命です。神は大愛です。神は全存在です。

 神性こそ、その無限の愛の包容力によって私たちを支えている力であり、その尊い遺産を発揮し宿命を成就するよう導いてくれる力です。宇宙における最大の力であり、極大極小の別なく全ての現象を根本において操っております。魂のそれぞれの必要性を察知し、いかにしてそれを身につけるかを知らしめんと取り計らってくれます。自分とはいったい何なのか、いかなる存在なのか、いかなる可能性をもつかを徐々に悟らせる方向へと導いてくれます。

 ですから、私たちは愛をもって導いてくれるこの力に安心して身を任せようではありませんか。その愛の導きに身を委ね、いついかなる時も神の御手の中にあることを自覚しようではありませんか。





                     
愛について
 気が合うというだけの友情、趣味が同じということから生まれる友愛から、己を忘れて人のために尽くそうとする崇高な奉仕的精神に至るまで、愛は数多くの形態を取ります。

 地上では、愛〈Love〉という言葉が誤って用いられております。愛とは言えないものまで、愛だ愛だと、盛んに用いる人がいます。本能の満足でしかないものを愛だと錯覚している人もいます。

 愛とは魂の内奥でうごめく霊性の一部で、創造主たる神とのつながりを悟った時におのずから湧き出てくる魂の欲求です。最高の愛にはひとかけらの利己性もありません。すなわち、その欲求を満たそうとする活動に何一つ自分のためにという要素がありません。それが最高の人間的な愛です。

愛は大きさを測ることはできません。重さを測ることもできません。いかなる器具をもってしても分析することはできません。
 なのに愛は厳然として存在します。宇宙における最大の力です。大自然の法則を機能させる原動力です。愛あればこそ全大宇宙が存在するのです。宇宙が、その宿命を成就し、全存在がそれぞれの宿命を成就していく背後には、この愛の力が存在します。

 生命活動の原動力であり、霊の世界と物質の世界の間に横たわる障害を克服していくのも愛の力です。

 完全なる愛は恐怖心を駆逐します。知識も、恐怖心を駆逐します。愛と信頼と知識のあるところに恐怖心は入り込めません。進歩した霊は、いついかなる時も恐れることがありません。なんとなれば、自分に神が宿る以上は、人生のいかなる局面に遭っても克服できぬものはないとの信念があるからです。

 これまであなたを包んできた愛が今になって見放すわけがありません。それは宇宙の大霊から放たれる無限なる愛であり、無限の回路を通して光輝を放ちつつ地上に至り、人のために役立たんと志す人々の力となります。
気力喪失の時には力を与え、悲しみの淵にある時は慰めを与えてくれます。あなたのまわりに張りめぐらされた防御帯であり、決して破られることはありません。神の力だからです。

 愛は死を乗り越えます。愛は永遠不易のエネルギーです。それが宇宙を支配しているのです。



          あとがきにかえて

                         ───シルバーバーチに捧ぐ───

 いまだ御姿は拝さずとも、 あなたは苦しみの時の我が友、我が助言者、我が指導者、我が力、我が慰め───片時として我より離れることなし。
人の世の悩みを知り、人の心を察し、 おのれが蒔きし種は、おのれが刈るとの 摂理に照らしつつ、人の道を示し給う。 飾らぬ言葉にて、いつもあなたは説く──
おのれを人に役立てることこそ霊の通貨、 愛と優しさこそ神の道へ誘うものなりと。
                                       シルビア・バーバネル

          <『シルバーバーチの霊訓(4)』巻頭より>


                                    TO SILVER BIRCH

Though we have never met on earthly plane
He is my friend, my counsellor and guide,
My strength and comfort in the days of pain,
The unseen presence constant by my side──
He understands life's problems and its needs,

(By facing trials does noble status grow!) He points the way of conduct in deeds, Knowing we do but reap the seeds we sow───In words of simple wisdom he will say That service is the Spirit's only coin, The paths of love and Kindness lead the way
To the true Source wherein all roads conjoin.
                                                                          Silvia Barbanell



                             英文と訳文についての解説
                                           近藤 千雄   
 最初の行を直訳すると、〈地上界では一度も会ったことがないけれども〉となる。  〈彼は私の友〉となっているから we have never met 〈him〉となるべきところだし、また主語が We となっているから、本来なら He is 〈our 〉friend となるべきところでもある。私の訳では〈我が友〉〈我より離れる〉と、〈我〉に統一した。


 カッコ内の一文は倒置による強調文で、普通文に直すと noble status grows by facing trials (試練に立ち向かってこそ霊性が成長する)────この〈立ち向かってこそ〉を強調するために文頭にもっていき、Grows の s を do が背負って、does noble status grow となった。

 漢詩と同じく英語に押韻(オウイン)という決まりがある。専門的な詳しいことは私も門外漢であるが、簡単に言えば同じ母音の単語を語尾に持ってくるだけのことで、一行置きのこともある。このシルビアの詩にもそれが見られる。 plane と pain、guide と side、needs と deeds、grow と sow、say とway、coin と conjoinの下線部が韻を踏んでいる。

 改めて言うまでもなく、シルビア・バーバネルはモーリス・バーバネルの奥さんである。18歳の時に婚約したというから、多分、恋愛結婚だったのであろう。


 最初の入神現象、すなわちシルバーバーチが、いきなりモーリスに憑依して語った現象に立ち会い、その後、結婚して、自宅での交霊会にも、出張先での交霊会にも、すべて立ち会って、まさしくモーリスの伴侶としての生涯を送っている。

 この詩文は、そうした半世紀にも及ぶシルバーバーチとの係わり合いの中から生まれたものである。
 
 ←写真①
 
   バーバネル夫妻。
 
   金婚式に撮ったもの。
 
   (Psychic News より)
 
 
 
 
 
 
                              
   
                   写真②→
 
   シルバーバーチの交霊会の司会者
 
   ハンネン・スワッファー の若き日。
 
             (Two World より)